つまんないモバイルほど,意味のないものはない。つまんないもん。もっともっとネットワークなモバイルを,そしてもっと打ち解けた,「私」たちの感覚の,モバイルを。
新学期に合わせて新しい電子機器や,そのような小物を納める衣服などが登場している。エリクソン社はブルートゥースやGPRS接続ができる人目を引くデザインの携帯電話「T68」を出す。モトローラ社の双方向ポケベル兼携帯電話「アカンブリ」も洗練されている。バカ売れしている「サイビコ」の新機種も出る。またパーム用のベルトクリップケースや,パームが納められるレインコート,かかと部分に車輪がついて滑走できる靴「ヒーリーズ」もある。
楽しいヽ(´ー`)ノ。楽しいなぁ。それにしても注目はやっぱりサイビコか。独自ネットワークを構築して通信費はタダ。メッセージ交換,ネットワークゲーム,ファイル共有ができて,手帳,辞書,関数電卓も備わっているとのことで,興味深い。100メートル以内にいる人を伝って3000人までネットワークを拡大できるなんて想像するだけでも嬉しくなる。こんなツール,狭い日本にあったら学校周辺や会社周辺などで活発に使われるだろうにと思うのだが…。
電波法との絡みもあるだろうが,現状としてNTTドコモをはじめ携帯電話企業のつまらないネットワークに飽き飽きしながら,その携帯電話企業の下で奴隷のようにつまらない,デザインセンスのかけらのない携帯電話を作っているメーカーの機種で,おもしろいネットワークなど生まれるわけがない。世界でいちばんモバイルが進んでいるような顔をして,もっとも閉塞感いっぱいなドツボに落ちているのは日本だ。そのようなカタチを誘導している行政の不手際もそうだし,まぁドコモを始めとする無能さは云わずもがな。このつまらん状況をちょっとでも改善するため,風穴となりたい企業なら,サイビコを輸入してくれ!
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